脳の大統一理論
予測と誤差から心が動く認知の仕組み
脳科学は、心がどのような原理で動いているのか?を情報処理のメカニズムのレベルで解明しつつあります。自由エネルギー原理(Free Energy Principle / FEP)は、脳と心の動きを説明する有力な理論です。
あなたの脳は常に予測している
私たちの脳は、次の瞬間に何が起こるかを絶えず予測しています。目の前の光景、聞こえてくる音など、すべての知覚や内臓が受容する感覚入力は、脳の予測と実際の入力信号の絶妙なバランスから生まれています。
予測誤差最小化が生存を実現する
脳は予測と実際の入力の差(予測誤差)を常に最小化しようとします。予測誤差を下げるために、考えを変える / 行動する。こうして、脳は環境に適応して生存することを実現しています。心もまた、予測誤差最小化によって動いていると理解されています。
University College London
自由エネルギー原理を提唱した世界的な神経科学者。脳画像解析の分野でも多大な貢献をしており、 この理論は認知科学、神経科学、人工知能の分野に革新的な視点をもたらしています。
京都大学名誉教授
「知覚・認知・運動・感情・意思決定をつなぐ自由エネルギー原理」(2018)と題した論文を発表されています。自由エネルギー原理を初め、最新の脳科学の治験について解説する書籍も多数著しています。
脳は常に環境の状態を予測し、その予測精度を向上させようとします。経験とその学習の更新は予測を最適化させます。
行動と結果をシミュレーションし、最適な計画を推測します。その実現準備の過程で、身体のエネルギーを調整し、感情の元となります。
予測誤差から学習し、内部モデルを更新することで、より正確な予測が可能になります。
自由エネルギー F を最小化することで、脳は予測と行動を最適化します
不完全な文を見て、脳がどう補完するか体験してみましょう
明日の天気はでしょう
脳の補完機能を体験してみましょう
この顔の隠された部分はどんな表情でしょうか?
対人関係における予測誤差最小化の原理を体験しましょう
新しいプロジェクトで部下がミスを繰り返しています。次のミーティングで何と伝えますか?
自由エネルギー原理の知見を実社会に活かす様々な試みがなされています。
自由エネルギー原理を活用して、価値観の異なる多様な人々の協調的意思決定を支援する枠組みが提案されている。認知科学や哲学的視点から共創の可能性が模索されている。
哲学やアートなど、ロボティクス、大規模言語モデル、精神医学など様々な分野に自由エネルギー原理の知見の応用が試みられています。
自由エネルギー原理の知見に照らした科学的アプローチで、組織と個人の成長を支援します。
Assessment Consulting
ウェルビーイング経営とは、従業員や取引先、地域社会など、企業が関わるすべてのステークホルダーの幸福を追求する経営手法です。従業員が心身ともに健康でいきいきと働ける環境を整えることで、従業員の意欲やエンゲージメントを高め、企業の成長や業績向上につながります。
パワハラやコンプライアンスの問題が注目される中、企業と社員の信頼関係が揺らぎ始めています。退職代行サービスの利用増加は、社員が「対話」ではなく「逃避」を選ぶ状況を浮き彫りにしており、組織内での心理的安全性が欠如している現実を物語っています。
Personal Assessment
心の成長アセスメントは、一人一人の心の状態を自由エネルギー原理の知見を活用して客観的に言語化し、その人の心はどのようにしてそのような状態になっているのか、その人の心は何を求めているのかを共有できるようにします。心の状態を本人と周りの大人が共有することで、その人に最適化した環境設定と心の改善プラン作成を可能にし、その人の心がより豊かになっていくことにつなげます。これは、その人にとって、人生の転換期をつくることができます。
実際に、心の成長アセスメントを通して、人生の転換期をつくることができた方々は続々と誕生しています。弊社HP内「UPDATE」の実績・実例紹介にてご覧いただけます。
自由エネルギー原理の最新研究や応用事例について、コミュニティで学び合いましょう。
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